子どもをエリートに育てよう

の前、文部科学省の統計データを調べているときに面白いものがあったので紹介する。
文部科学省は毎年、文部科学白書なるものを発行していて、
教育のあるべき姿などをそこで述べている。
平成21年度のものに、子どもの学力と親の行動の関係などという調査があった。
小学生の学力調査テストにおいて、最も高い正答率を残した集団と、
最も正答率が悪かった集団で、親が子どもに見せいている行動について比較したものだ。
それぞれの項目について、プラスの差なら正答率の良い子どもの親が、
マイナスの差なら正答率の悪い子どもの親が行っていたことである。

ラフを見てみると、まず面白いのが、「子どもに毎日勉強しなさいというか」という項目。
見事に、正答率の悪い集団に偏っていることがわかる。
尤も、親が口うるさく言うから子どもも「勉強やーめた」となるのか、
はたまた子どもが勉強しないから「勉強しなさい」となるのかはどっちかは分からない。
でも少なくとも、どうやら勉強できるようになるには自発的に行わなければならないらしい。
前者の場合なら原因は親にあるので、しばらく言わないほうがいいかもしれない。
味を占めてゲームに浸るようでは後者だったことになるんだけど。
そのほかにも「本をたくさん置いてある」とか、「美術館によくいく」とか、
子どもの意識をあげるようなものが多くあることがわかる。
やっぱり、学力向上のためには自主性が最も重要であるようだ。

どもが勉強しないんだったら、口うるさくいうしかないじゃないの!
いやいや、お母さん、あなたが行動で示すことによって改善するかもしれませんよ。

さっきのグラフは、親がアンケートに回答したものをまとめたものだったけれど、
今度は子どもから見て親はいつもどんなことをしているのか、っていう調査。
「学校から帰ったらいつも家でゴロゴロしてミヤネ屋見てる」とか、
「うちのお父さん、フライデーって雑誌大好きなんだよ」とか子どもが思ってるんですよ、お母さん!
項目別に比較してみると、正答率の良かった集団の親は、「本を読ん」でいたり、
「新聞を読ん」でいたりするところの分布が大きいのがわかる。
やっぱり、子どもは親の行動をよく見ていて、「お父さんも本読んでるんだし、私も読んでみよ!」
ってなるみたいだ。
これが十分条件でないのは当然だが、少なくとも家庭環境が良いに越したことはないんでしょう。