2012-01-01から1年間の記事一覧

マスコミは生き残れるか

大手新聞の発行部数縮小、民放テレビの視聴率の低下等、今まで「情報」を売って稼いでいた企業の業績悪化が目立つ。その背景には、SNSを筆頭とする新たな情報ビジネスの台頭がある。21世紀に入るまでは、マスコミ全体で考えれば一つの大きな独占企業といえた…

守るべきもの

アダム・スミスの有名な言葉に「見えざる手」がある。別に経済学を学んでいない人でも、その言葉だけなら知っている。「経済学と言えば?」と問われればはじめに出てくる有名な言葉だ。だが、有名すぎてその言葉だけが独り歩きしている感がある。規制緩和、…

生きること

「僕の夢は総理大臣になることです」 日直が毎朝行う一分間スピーチ。事前にお題が出されてそれについて1分間自由に話すことになっている。このときのテーマは「将来の夢」だった。 「総理大臣になって、日本を僕の手で動かしたいんです。そうして、みんなが…

隣の芝生は青い

何でもかんでも、他人のものがうらやましく思えてしまう。 「えっ、お前、○○のインターン行くの!?」 「報酬5万とかやべえ〜〜」 「お前の彼女クッソかわいいな〜」 自分の持ってるものと比較して、どうしても他人のものは優れて見える。 人間とはそういう…

国際通貨制度ノート

明日のテスト答案まとめ。2問できてませんが…。 国際通貨制度 テスト答案 語句の説明問題 1. SDDS 1996年に策定された、基本的な経済データを公表するための基準。データの範囲、一般からのアクセス、信ぴょう性などの基準を定めており、SDDSに加入した国は…

お金と幸福

経済学で取り扱われる「個人」はお金が大好きだ。 お金があればあるほどうれしい。いっぱい欲しい。金さえあればそれでよい。 この世はお金さえあれば何とかなると思ってる。そういう人間を想定する。 経済学での「社会」も同じような感じ。金がすべての社会…

原発再稼働のホント

原発の再稼働 7月1日に大飯原発の再稼働が行われた。 春先から関電と橋下市長や政府の間で粘り強く交渉が行われていたが、 ついに関電の主張を通す形で再稼働が決定、ついこの前再び発電を始めた。 それに伴いおおい町で反原発デモが行われたようで、 それに…

何かが違う経済学

モヤモヤの根源 「経済学の利己主義っておかしいと思う」 「どうおかしいの?」 「だって、世の中にはボランティアに参加する人がたくさんいるし、 先輩が後輩におごるように、見返りを期待しないような場合も沢山あるじゃん」 「いやいや、ボランティアの場…

経済学の「胡散臭さ」の正体

経済学部に入るとまず学ぶのは、数式による経済モデルである。 そこでの個人は「合理的な個人」を想定し、効用関数に裏打ちされた人間である。 「この世の仕組みを目から鱗のようなことをして教えてくれるに違いない!」 そうやって目を輝かせた、ついひと月…

株とFX

ちょっと春休み前にレポートとテストの最後の追い込みが入り、 ブログをなかなか更新できずにいたけれども、晴れてスイープすることができたので、 今日からまたちょこちょこ更新していこうと思う。 二十歳になったし、証券会社の口座を作れるようになったこ…

マーケティングノート

1. マーケティングとは何か マーケティングとは企業の市場に対する考え方・接近法である。そもそも、マーケティングは、1900年ごろにアメリカで誕生した比較的新しい学問だ。当時のアメリカでは、急速に拡大する需要が一旦飽和点を迎え、すべてのものが買わ…

ブログ始めて1か月

1/10にブログを始めて、早1か月が経とうとしています。 その間に1750PVも頂いて、結構自分で踏んでるのもあるんだろうけど、うれしいです。 始める前は、記事を更新した日なんかでも20PV行けばいい方だと思っていたので、 記事を書いていない日でもページビ…

21世紀の私たち「若者」はどうあるべきか

パナソニックが、7000億円の純損失! 国内電機産業軒並み大幅赤字! 任天堂も500億円近い赤字を計上! ここ数日に日本を駆け回ったニュースである。 今まで日本を支えてきた製造業は軒並み大苦戦を強いられた。 震災、円高、タイ洪水などにより競争力に影響…

情強でいることのコスト

情強と情弱という区分がある。 情報強者と情報弱者の略だが、どちらもネットによる情報社会が進展して以降出てきた単語だ。 「情弱」は2ちゃんなんかで、無知な相手を卑しめるために使われたりする。 21世紀に入るまでの社会なんかでは、 個人が何かを利用…

クーポン券の効果について

しばらく堅苦しい面白くないだろうお話が続いたので、 ちょっとはマシかもしれない「クーポン券ついて」のお話をしてみたいと思う。 たびたび題材にさせてもらってるけど、今回もマクドナルドの例をもとに話したい。マクドナルドというと、こないだもハンバ…

経営管理ノート

プロダクトライフサイクルごとの各戦略を説明せよ。 導入期においては、新製品を市場に送り出す段階である。 このころは競合も少なく、まだまだ売上高も小さいので、 何よりもまず「市場浸透」「自社ブランドの確立」を目指すことが大切である。 そのために…

「利己心」と「子孫」に作用する「見えざる手」

関連記事 マルサスの罠に再び嵌まる人間たち鯖の世界を考えてみよう。*1 人生ならぬ鯖生の目的は「子孫を残す」ことである。 鯖子ちゃんにとって産卵し終わった後の残りの鯖生は「余生」でありextraなものとなる。 そしておそらく、目的を達成した鯖たちの余…

マルサスの罠に再び嵌まる人間たち

マルサスの罠というものがある。 マルサスというのは『人口論』を書いた人で有名なあの人であり、 そのマルサスが提唱した概念がマルサスの罠(Malthusian trap)ということである。 高校の教科書にも登場する人物であり、有名な書物であるが、 その内容を端的…

文系学生の受難

大学でスーツ姿の学生を見ることが多くなった。 というのも、昨年の12月より現3回生の就職活動が一斉に始まったからである。 僕も少なくとも11か月後には就職活動をスタートしているわけであり、 他人ごとではなくなってきたので、少しずつではあるがアンテ…

意識高い学生とその狭間

この頃巷で話題な意識高い学生。 「俺の外国人の友達がさあ、(ゴニョゴニョ)…」 「有名な○○の講演会行ってきたけど、(ウニャウニャ)…」 「春から留学行ってくるから、(ペチャクチャ)…」 こんな感じで、周囲には意識高い学生があふれていて、 意識が高くない僕たちにと…

貿易赤字に潜む嘘

日本、31年ぶり貿易赤字 時事通信 1月25日(水)9時2分配信財務省が25日発表した2011年の貿易統計速報(通関ベース)によると、 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、2兆4927億円の赤字となった。 貿易赤字転落は第2次石油危機後の1980年以来、31年ぶりで…

学生時代に貯金すべきか

僕が通っていた高校はアルバイト禁止だったので、 大学生になって大阪に来て初めてアルバイトというものに触れた。 香川というくそ田舎なので、近くのマクドナルドに行くのにも自転車で20分。 スターバックスなんてデパートの中にしかないっていう状況で、 …

子どもをエリートに育てよう

この前、文部科学省の統計データを調べているときに面白いものがあったので紹介する。 文部科学省は毎年、文部科学白書なるものを発行していて、 教育のあるべき姿などをそこで述べている。 平成21年度のものに、子どもの学力と親の行動の関係などという調査…

経済学者と"エコノミスト"

ここでいう"エコノミスト"というのは、テレビでよく見かける経済評論家というやつだ。 著名な人でいえば森永卓郎とかいう人や、痴漢で捕まった植草元教授とかがソレにあたる。 この人たちは何をやっているかというと、経済の動きについてを社会に向けて発信…

ディズニーランドのファストパスマジック

今日学校をノコノコと歩いていたら、JTBがディズニー旅行のパンフを配っていた。 大学生にとってはもう春休み間近で、 夢見る学生どもに売りつけるかという旅行代理店の思惑がヒシヒシと伝わってくる。 男4人組がパンフを意気揚々と手に提げて、旅行行きた…

購買力平価でみる主要通貨

経済学には購買力平価という概念がある。 もしも財やサービスが自由に取引できる市場であれば、財の価格は一つに定まる。 アメリカで靴を買おうと、日本で買おうと、お値段は同じになるということ。 考えてみたら簡単で、関税とかなかったりすると、 別に日…

学歴差別に見る人間社会の歪み

4年制大学に進学して、早2年ほど経った。 高校生のころは進路指導で、単に学歴が欲しいと先生に言うのはタブーだった。 志望校を書いて、志望理由の欄に「就職に有利だと思うから」などと書いては、 確実に突き返されるか、放課後に個人面談をされるだろう。…

ソーシャルゲームのモラルハザード

TOKIOのCMでおなじみのGREE。 毎日のようにCMを見かけるが、それもそのはず。 2012年の6月期にはなんと700億円の経常利益を見込んでおり、 純利益も300億円と異常なくらい稼いでいる。 原価が安い(おそらくほぼ人件費のみ)というのもあるんだろうけど、 極…

マクドナルドの期間限定割引

マクドナルドをバイト上がりの、疲れ果てたときなんかに利用することがあるけど、 マックってたびたび「ポテト150円!」「ビックマック200円!」「ナゲット100円!」 とやっているのを見かける。 去年やっとこさ少し真面目に経済を勉強し始めたとき、 「企業…

問題意識を持ってみる

問題意識とは、広辞苑によると、 事態・事象についての問題の核心を見抜き、積極的に追求しようとする考え方。 とある。 今回は個人的な話になるが、 もうすぐゼミ選択(=小中高大と続いた学生生活の総決算)も迫ることだし、 自分は何を考えどう生きるのか…